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2017年10月24日
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「ベルギー王立美術展」

2007年06月18日
ベルギー王立美術展
http://event.yomiuri.co.jp/royal/

1/6〜3/25 長崎県美術館
4/7〜6/24 国立国際美術館(大阪)

上野の西洋美術館にて2006年の年末まで開催のだったが、大阪ではまだ会期が残っているので蔵出し。
この感想を書いた時期は去年末です。
って出したっけ?


ざっくりした展示だったのでざっくりとみてきました。
ブリューゲル→ルーベンス→アンソール→マグリットという流れ。

なんつーか、ベルギー美術って西洋美術の中でやっぱりはみでてる(笑)。
底深い皮肉がひそんだ表現とそれを含んでもなお対象へ対する愛着を感じさせる、ふところ深く泥臭いベルギー美術。

_____________________



作品でヒキが強かったのは、アンソールのサバを取り合う骸骨。
アンソールはホントに精神を病んでいた人で最後は自殺してしまうほどだが、その作品は狂気をはらみつつつきぬけている。それを楽しげだと思う人も多いようだが、私はなるべく見ないようにしている。アレにひっぱられたらコワイから(笑)。
でも、サバ食い合ってる骸骨はなんだかニヤニヤしてしまった。はがきくらいの大きさだったから愛らしかったのかも。なにしろサバってのがいいじゃない☆骸骨がピンクと黄色でかわいいじゃない☆

マグリットは2点しかなかったが、「光の帝国」はでかいサイズだと魔力が増していい。
塗りはシロウトっぽいけど、マグリットは絵を描くことが目的じゃなくて「世界」を出現させることが目的だったように思うので違和感はない。
きっと現代に生きていたらCGでぐりぐり描いていたに違い無い。

デルヴォ−に思いのほか人がたまっていた。
私はこれに魅力を感じないのだが…顔がはっきり描いてあって分かりやすい体のラインだからか。色の区別がはっきりと濃くてシャープだからか。乳だけまるだしドレスの女が描いてあったからか(笑)。

ベルギーやオランダで盛んだった寓意画は寓意がすぎて不思議感満載。
オランダのクールに皮肉をこめる感じより、なんとなく憎めないぬるさがある。



そしていつもの事だが、西洋美術館の構成は良い。
目玉になる作品がなかったにも関わらず、本作・コピー(工房大量生産品)を並べたり、時代が移った時に対象がどう表現をかえるのか、というあたりをわかりやすく並べて、作品を調べ考察を含めて提示していることに感心する。
それだと、小品を多く並べるだけであっても意味が出て、主要作がなくとも鑑賞に耐える。

でもそんな見方は美術館オタクが感心する事項であって、「新聞屋でチケットもらったから来た〜」みたいなおばちゃんは最後のデルヴォ−とマグリットでたまっているのだろう。
ネームバリューのあるものしか止まらないのか、足をとめるほどの力をもっているからネームバリューがあるのか。

そんな感じで15世紀から19世紀までと長大な歴史をざっくりさらった分希薄さはあるが、ベルギー美術のぬくみは感じる事ができる展覧会。佳作。
ただし派手好きには向かない(笑)。





全然関係ないが、工房作の大きくて人がいっぱいかいてある絵は妄想を刺激される。
特に中心にあたる部分の書き手が他より未熟だった場合。
工房で書く場合、最初の一枚、特に主要な部分はそこの親方が描くが、大量生産する際には弟子がそれをコピーする。
コピーでも中心にあたる主要なところは、そこの一番弟子やら上手い人が描くはずだが、まれに主要部が周辺部より筆致が劣っている時がある。
するとつい
「この弟子、親方を体でたらしこんだんじゃ…」
なんて妄想するスキが出てしまうのだ。

ええ、そんな妄想までしながら絵画鑑賞してますよ、してますとも。おかげで絵の前で10分くらい長考の構えなんてざらですよ。ええたのしいですとも!<誰に向かって力説よ
きっと私は美術館に妄想しに行ってるのかもしれない(笑)。


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