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2017年11月24日
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パームとバガボンド

2007年01月03日
マンガ感想
今回は内容が濃い作品ゆえに大変でした。
実は冬コミの知人巡りで手に入れた本もかなり内容が濃いもので、ジャンルが違うのも手伝って多少の冷却期間がないと次の作品にとりかかれないという嬉しい弊害があったのだが、これも一気に読もうとして混乱した(笑)。

今回はこのふたつ
パーム (29)  バガボンド—原作吉川英治「宮本武蔵」より (24)

長くなったのでたたんどく↓
「午前の光 3」パーム (29)

このシリーズも長く続くのかと思ったら「午前の光」はこの巻で終了。逆にびっくり(笑)。クライマックスで怒濤のように話が進むのが獣木氏の特徴だが、今回の展開はいつも以上に驚いた。ひとシリーズ終るごとに頭から読み直したくなるパームだが、今回くらい初期の伏線を確認したくなったことはない。あの時のあの人のあの表情はそういう意味だったのかと…。
内扉のカラーピンナップが、1984年のタグ付ファイルが開いているデザインになっていて、今回のエピソードもまた副題の「Honey moon with life〜結婚生活が蜜月旅行で終ってしまうほどの短い時間」のひとつであることを物語っている。そしてそのタグは1988年までしかない。ジェームズの没年がわかっているがゆえに、この内表紙と副題にいわくいいがたい感情をもよおす。
そして、自分自身が年令を重ねるごとに、その意味を思い知る。(その割になんにもできてないけど orz



バガボンド—原作吉川英治「宮本武蔵」より (24)

過去に3度ほど宮本武蔵自身の画をみたことがある。
うち二回は同じ画帳だったが、いずれの時も並み居る絵師の中にあって、ただならぬ空気感をはらんでいたことを思い出す。
それは決して厳しいわけでなく、むしろのびやかで伶俐な__無邪気にすらみえる不思議な佇まいの画だった。縦に伸び上がった茎葉の、迷いの見えない流れるようになめらかで、しかし鋭い描線はそのまま刀剣を降りおろす軌跡と同じではないか、とまで想像するような画。絵を描く為に生きる絵師とは違うアプローチから描かれた絵。無邪気で鋭く深い、形容し難い奥行きのある絵。

井上雄彦氏の武蔵を見た時、どのようにあの画帳の境地に到るのだろう、とずっと気になっていた。

やっと、この24巻で宮本武蔵の画帳につながった。そう感じた時に震えが来た。井上氏自体がその境地に到っているのではないかと、そうでなければ描けないのでは、とも。

単なる想像だが、氏が武蔵を描くきっかけになったのは武蔵の画帳を見たからではないだろうか。少しでも絵を描くことを齧った人間なら、あの線を描くことの深さがわかるはず。
くったくのない、はじめから理を手放さなかった小次郎の太刀筋に、あの武蔵画の茎の流れを見るような気がする。

実の所、この物語がどこへ行くかより、井上氏がどこまで行くかの興味が勝つようになってきた。
単に絵が上手いだけで描けるような世界ではなくなっている。
物語としては遅々として進んでいないので、それが気になる人には焦れったいだろうが、マンガを描く・ストーリーを伝える以上のことがこの作品には在る。

全然関係ない…わけでもないが、最近描線が小島剛夕氏っぽい。筆で描いているせいかもしれないけど、時代劇の気配は剛夕先生の豪壮で繊細な描画に収斂するのだろうかと余計な推測。剛夕先生のマンガ読みたくなってきちゃった。ゴソゴソ(探
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